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スターリングラードの戦い 占領の証30

「そういえば、他のみんなは?」
 ソコロフとキースは忘れていた。
「あ・・・忘れてた・・・」
 軍曹たちを見失っていたのだ。
「たしか、ソコロフと軍曹たちがここに飛び込んできたのはほとんど同時だった気がしたんだが・・・いないな」
 後ろからガサゴソと物をかき分ける音が聞こえた。
「お・・・・ソコロフ、キース・・・いたんだな」
 出てきたのはキッパー軍曹とクレシフだった。
「あ、軍曹・・・」
 見事に、クレシフは無傷で平気そうな顔をして重たい機関銃を肩から下げていたが、逆にキッパー軍曹は右足から血が流れており、ぎこちない動きでこっちに向かって来た。キッパーが歩くのを手伝おうとしたが、
「いや、いい。大したことはない。気にするな」
 なんとか自分で歩こうと頑張っていた。やっぱり、意地というものがあるのだろうか。
「・・・・・」
「そんなことより、他の連中を見なかったか?」
 ソコロフが目を覚ました時に近くにいたのはキースで、あとは今合流してきたキッパー軍曹とクレシフしか見ていない。
「あれ、キース。ミックはどうした?」
 そういえば、一緒に逃げたミックの姿がいなかった。
「ソコ・・・ロフ・・・」
 突然うめき声が聞こえた。倒れたタンスの方からだった。
「ミ、ミック?」
 返事がなかったので、代わりにタンスをどかせた。どかせているうちに、倒れていた人はタンスと腕で持ち上げて自力で出てきた。
「ふぅ・・・。やっと出れた・・・お、ソコロフか」
「ミックか?」
「ああ、俺はミックだ」
 その場にいた全員がホッとした。
「これで5人か・・・。随分と減ったな」
「いや、まだ他にも生きていると思いますよ。ここにいないだけで」
 ミックが楽観的に考えた。
「つまり、別の場所に隠れているってことか」
「ええ。ですが、この状況じゃ・・・」
 指を差した。差した先は地上だった。
「うわっ・・・まだいたのか・・・」
 外ではキャタピラや車輪の音がまだ響いていた。ジオン兵がまるで生き残ったケモノを探すようにあちこちで軍靴を鳴らしていた。
「これじゃ外に出られないな・・・。消えるまで待つか?」
「ええ。他の連中を探すためにも一旦待機しましょう」
 見つかれば即刻銃撃戦になり、そして確実にこちら側が負ける。それでも、待つことにした。 
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theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

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