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スターリングラードの戦い 占領の証26

「んんん・・・・」
 ソコロフの視界が再び戻った。いや、そんな感じがしたのだろう。
「こ・・・ここは、どこ?」
 さっきまでたしか・・・ガレキの山に向かって隠れるために走っていたと思っていたのだが、今、俺は暖かいお花畑で倒れていた。いや、暖かいというより、なんか暑い。なぜなら、夏に咲くであろう、ヒマワリの畑にいたからだ。
「なんか・・・暑い・・・・」
 ヒマワリ。小さい頃、旅行に行ったときにヒマワリ畑で遊んだ記憶がある。「キエフ」にある親戚の家に遊びに行く時、たまたま畑を通ったのだ。たしか、あの時俺は親にこう頼んだ。
「ここで・・・遊んでもいい?」
 って。生まれて初めて見たヒマワリ畑。あの中に入って、俺もヒマワリと遊びたい。そんな思いがあったのだろうな。
「にしても・・・俺はなんでここに・・・?」
 夢の中にいるのだろうか。視界がぼやけてよく分からない。ただ、体温に感じる暑さと、「なぜここにいるのか?」という疑問だけが俺の中に存在していた。
 何かがこっちにやってくる。ゆっくりと、俺の方に向かって。
「誰だ?」
 体を起こそうとしたが、どうにも動かない。起きようとしても体が地面に密着されたようになっていて何もできない。だが、手足は動く。俺は、持っていたライフルを持とうと、周りを探ってみたが・・・・
「あれ、ライフルが・・・ない」
 着ている服装は明らかに連邦軍の軍服なのだが、銃や手榴弾など、戦闘に必要な道具が一切ない。必死に探している間にも、そいつはこっちに向かってきた。ぼやけた視界でも輪郭がはっきりするぐらいの距離まで来ており、俺は目を細くして見つめた。
「女?」
 髪が長く、歩くたびにサラサラと揺れている。ほっそりとした体型で、くびれがほどよくある。明らかに女だろう。
どうすることもできない俺は、ただただ、その女がこっちに向かって来るのを見ていることしかできなかった。だんだん近づいてきて、やがて顔の表情が分かるくらいになった。
「この顔・・・見たことがある・・・」
 微笑んでいたその女は、俺がどこかで見たことがある感じの人だった。
「ソコ・・・ロ・・・」
 何か喋った。口が動いたのだが、
「?・・・なんだ?」
 よく聞き取れない。
「ソコ・・・・」
 「もう一度言ってくれ」と言おうとしたが、俺の視界はさらにぼやけ、何も見えなくなった。そして、体がグラグラと揺れ、耐えられなくなったと思った瞬間、俺は夢のような空間から目を覚ました。
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theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

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