スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スターリングラードの戦い 占領の証25

「何か聞こえるぞ・・・・」
 タリコフ軍曹とクレシフが耳を傾けた。
『エ・・・・エル・・・ガン・・・。・・・・気を・・・つけ・・・ろ・・・。メガ・・・粒子・・・砲が・・・丘・・・から・・・・・・・だから・・・・逃げ・・・ろ・・・急・・・・げ・・・・』
 聞こえてきた声は、途切れ途切れであったが、おそらく敵の指揮官らしい。このザクを動かしている「エルガン」というパイロットがまだ生きていると勘違いをしているのだろう。が、この勘違いは、俺たちにとってかなり有益な情報であったのだ。
「まずい!丘からメガ粒子砲が来るぞ!全員退避、ビルに隠れろ!」
 数十人もの混成した部隊がそれを聞き、ビルに逃げ出そうとしたが、
「おい!そこで何をやってる!早く丘に攻め込め!」
「同志!今こそ攻撃する時だ!」
 まずいことに、後ろから人民委員率いる督戦隊がやってきたのである。
「ウソだろ・・・?なんでこんな時に・・・・」
 彼らが来てしまった以上、隠れる時間などない。とにかく丘に攻めるしか選択肢はなく、逃げればすかさず後ろから人民委員が撃ってくる。たとえ丘からメガ粒子砲がこっちに撃ってきてもだ。
「くそっ!一気に攻め込むぞ!急げ!」
 我に返った兵士たちが、無言になり通りを走り始めた。人民委員は、手に持った拳銃を空に向けて、何度も発砲した。
 あきらめたソコロフは、キースやミックと一緒に走り出そうとしたが、すぐにそれもやめることになった。
「おい・・・丘から何か聞こえるぞ・・・」
 珍しい砲撃の音が聞こえた。ただの榴弾砲や迫撃砲などではない。つまり・・・
「メガ粒子砲だ・・・来るぞ!」
 その音を聞きつけた者は少なかったが、それでも何人かの兵士は聞いた途端、逆方向に逃げ始めた。が、すぐに人民委員に見つかり、射殺されていた。
「隙を見て、ビルに逃げるか?」
「ああ、それしかないだろう」
 ミックは、重いバズーカを背負って走っていた。
「ミック!こっちに来い!ビルに隠れるぞ!」
 小さくうなずき、人をかき分けながらこっちにやってきた。
「おい!そこ!何をやっている!先に進め!」
「まずい!バレた!」
 しかし、それどころではなかったのだ。ソコロフ達の前方に、閃光が走った。でかい音を立てて、メガ粒子砲が地面に着弾したのだ。目に見えるところですでに何人ものの兵士が吹き飛ばされ、ビルもメガ粒子砲で粉々になった。
「それどころじゃない!早く逃げろ!」
 呆気にとられている人民委員たちを横目に、ソコロフはビルに逃げようとした。が、運悪いことに、ソコロフは石につまづいて転んでしまった。しかし、それは逆に幸運だった。逃げようとしていたビルには別の人民委員たちが監視していたのである。さらに、転んだ瞬間、そのビルはメガ粒子砲の直撃を受けて木端微塵にされた。
「ソコロフ!こっちに来い!地下に逃げ込め!」
 いつの間にかミックとキースが先にガレキに逃げ込んだ。
「よし、ソコロフ!立て!」
「軍曹・・・」
「手を離すなよ!しっかりな!」
 軍曹はソコロフに手を差し伸べた。
「急げ!まだ間に合う!」
「軍曹!人民委員は俺たちが倒しておきます!」
 逃げ始めた部隊に、人民委員はこの期に及んでも攻撃をしていた。差し伸べられた手を握り、立ち上がったソコロフは、軍曹とともに走り始めた。それと同時に、通りへの砲撃が激しくなり、ビルの地下の穴に逃げ込んだ瞬間、ソコロフは爆風で吹き飛ばされた。
「うわあぁぁぁぁっ!」
スポンサーサイト

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

comment

Secret

プロフィール

すけさん

Author:すけさん
ご覧いただきありがとうございます。

職業 鉄道員
趣味 ガンダム・ 旅行・鉄道

好きなアニメ ガンダム系
好きな映画 プライベートライアン ブラックホークダウン
好きな音楽 ポルノグラフィティ・いきものがかり

などなど

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
FC2カウンター
Yahoo!トピックス
中古ならココ!
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
本を売るなら!
ブックオフオンライン
今日は何の日?
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
主力戦車!
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。