スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スターリングラードの戦い 占領の証23

 命中したと確信したソコロフは、すぐにランチャーを捨て、地面に置いてあった自分のアサルトライフルを拾い上げ、周囲に敵がいないかアイアンサイトで確認した。やっぱり、自分が当てたザクが気になった。関節は爆発し、ザクはよろけた。が、しかし、倒れなかった。てっきり、足はもげるのかと思っていたのだ。爆発したのは関節の外装部分で、肝心の神経となる部分は無傷であったらしい。
「やっぱり、弾道がそれたのか・・・・」
 引き金を引いた直後の反動が抑えられず、そのせいで弾道がズレてしまったのだろう。初めてだったとはいえ、やっぱり後味が悪かった。だが、その気持ちはすぐにミックが消してくれた。
 木箱に隠れているソコロフのすぐそばを、90mm成型炸薬弾(HEAT)がサッと横切った。弾薬はバックパックに命中し、見事に爆発した。そして、轟音を立てながら、ゆっくりと倒れていった。
「ザクを・・・倒した・・・のか?」
 驚きを隠せなかった。自分達の手で「ザク」という巨大な化け物を倒した、という事実が大きすぎて、ソコロフには安堵よりも、驚愕が心の中を支配した。きちんと確かめたくて、周りに敵がいる可能性がまだありながらも、立ち上がってしまった。
 生き残ったジオンの将兵達は一目散に逃げ始めた。それを、半狂乱になった何十人もの連邦兵が攻撃を仕掛け、さらに、後ろから「T-75戦車」が通り過ぎていった。
「やっと来たか・・・ったく、いいとこ取りだぜ・・・」
 ミックとキースがこっちにやってきた。
「ああ、ミック。ありがとうな。キースも」
「いやいや、ソコロフがあそこまでやってくれなきゃ、俺達がザクに倒されてたぜ」
「だな。感謝するよ」
 2人にほめられて、安堵の表情を浮かべたが、
「だが、ソコロフ。いきなり飛び出すのは良くないぜ。てっきり、自殺しに行くのかと思ったよ」
「せめて一言ぐらいは言ってくれよ」
 やっぱり釘を刺された。
「ごめんな。ちょっと焦ってて」
「今度から気をつけろよ」
 少しだけだが、ソコロフは2人に叱られたのが逆に嬉しいと思った。きっと、生きていることに確信を持てたからだろう。
スポンサーサイト

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

comment

Secret

プロフィール

すけさん

Author:すけさん
ご覧いただきありがとうございます。

職業 鉄道員
趣味 ガンダム・ 旅行・鉄道

好きなアニメ ガンダム系
好きな映画 プライベートライアン ブラックホークダウン
好きな音楽 ポルノグラフィティ・いきものがかり

などなど

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
FC2カウンター
Yahoo!トピックス
中古ならココ!
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
本を売るなら!
ブックオフオンライン
今日は何の日?
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
主力戦車!
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。