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スターリングラードの戦い 戦車の守り人3

 おそらく、新任の中隊長の挨拶か何かだろう。
「失礼します」
 静かに本部のドアを開けた。中には人民委員が2人と、将校が5人ほどいた。そして、真ん中にいた少々小太りの人が声を出した。
「おお、君がここの担当指揮官の・・・」
「ヤコヴィッチ中尉であります」
「ああ、中尉。私が中隊長代理のズボフ少佐だ。挨拶代わりに談笑したいところだが、事態が事態なのでとりあえず簡潔に話そう。その前に、中尉、今第1プラントの状況はどうなっている?」
 少佐自身、自分が中隊長になるとは思っていなかったのだろう。ヤコヴィッチは、壁に貼り付けてあった工場の地図を指差しながら話し始めた。
「今現在、我々は工場南部に位置する第1プラントと第3プラントの2つの施設を拠点として陣地を構築しております。敵との直接の交戦は少なく膠着状態にありますが、散発的なゲリラ攻撃や定期的にあるジオン空軍による爆撃などで、死傷者が増大しています」
「そうか・・・こちらから出るつもりはないのか・・・?」
 少佐は、人民委員を横目に小さな声で返事をしてきた。
「ええ、今までに何度か挑戦したのですが、この間の第3プラント奪還以外は全て失敗し、負傷者が今も取り残されています・・・」
「だが、それは戦力が整っていなかっただからだろう?今なら、増援も来た。戦力が増大したのだから、こちらから攻めても構わないだろう」
 監視していたラスコフ人民委員が口を挟んだ。
「しかし人民委員殿、大規模な反撃を開始するには入念なヴォルガ河対岸の砲兵隊による支援砲撃を受けて、ある程度敵の戦力を疲弊させるか、外部から別部隊による突破を図らなければ・・・」
 ズボフ少佐が、まるで教科書に書いてあるような模範的な事を並べた。
「ふん!そんなもの無理に決まっているだろう。我々「第4混成中隊」と「第58特別中隊」のみで突破を図るのだ。他の手を借りる暇などない」
 相変わらず人民委員は言動が冷たい。だが、教科書どおりにしか考えていないズボフ少佐も困る。
「それは・・・・・はい、分かりました。なんとか突破できるようにします」
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theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

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