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スターリングラードの戦い 占領の証31

 一時は通りがジオン軍の車両だらけで、下手したら自分たちが隠れている地下室も見つかってしまうのかと思ったが、意外なことに表通りをただ単に素通りしただけだった。しかも、歩いている兵士の大半が、ラフな格好をしていて、とてもじゃないが戦場を歩いているようには見えなかった。
「・・・・・」
「過ぎて行ったか・・・・」
「ええ、なんとか消えましたな・・・」
 音はしなくなったが、まだいる可能性はある。
「通信兵のイワノフは?どこにいる?」
「たしか、通りの反対側のビルに逃げ込んだ気がしました・・・」
「そうか。今外にいけるか?」
「一応、自分が見に行ってみます」
 ミックが名乗り出た。そして、軽々とガレキをよじ登り、伏せながら外を覗いた。
「軍曹、大丈夫です。通りは誰もいません」
「よし。ソコロフ、キース。2人で反対側に行ってイワノフ通信兵を探し出してこい。援護は任せろ」
「・・・俺たちがでありますか?」
「ああ、お前たちだ。とっとと行ってこい!」
 キースが不満を漏らしたが、結局行くことになった。
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theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

スターリングラードの戦い 占領の証30

「そういえば、他のみんなは?」
 ソコロフとキースは忘れていた。
「あ・・・忘れてた・・・」
 軍曹たちを見失っていたのだ。
「たしか、ソコロフと軍曹たちがここに飛び込んできたのはほとんど同時だった気がしたんだが・・・いないな」
 後ろからガサゴソと物をかき分ける音が聞こえた。
「お・・・・ソコロフ、キース・・・いたんだな」
 出てきたのはキッパー軍曹とクレシフだった。
「あ、軍曹・・・」
 見事に、クレシフは無傷で平気そうな顔をして重たい機関銃を肩から下げていたが、逆にキッパー軍曹は右足から血が流れており、ぎこちない動きでこっちに向かって来た。キッパーが歩くのを手伝おうとしたが、
「いや、いい。大したことはない。気にするな」
 なんとか自分で歩こうと頑張っていた。やっぱり、意地というものがあるのだろうか。
「・・・・・」
「そんなことより、他の連中を見なかったか?」
 ソコロフが目を覚ました時に近くにいたのはキースで、あとは今合流してきたキッパー軍曹とクレシフしか見ていない。
「あれ、キース。ミックはどうした?」
 そういえば、一緒に逃げたミックの姿がいなかった。
「ソコ・・・ロフ・・・」
 突然うめき声が聞こえた。倒れたタンスの方からだった。
「ミ、ミック?」
 返事がなかったので、代わりにタンスをどかせた。どかせているうちに、倒れていた人はタンスと腕で持ち上げて自力で出てきた。
「ふぅ・・・。やっと出れた・・・お、ソコロフか」
「ミックか?」
「ああ、俺はミックだ」
 その場にいた全員がホッとした。
「これで5人か・・・。随分と減ったな」
「いや、まだ他にも生きていると思いますよ。ここにいないだけで」
 ミックが楽観的に考えた。
「つまり、別の場所に隠れているってことか」
「ええ。ですが、この状況じゃ・・・」
 指を差した。差した先は地上だった。
「うわっ・・・まだいたのか・・・」
 外ではキャタピラや車輪の音がまだ響いていた。ジオン兵がまるで生き残ったケモノを探すようにあちこちで軍靴を鳴らしていた。
「これじゃ外に出られないな・・・。消えるまで待つか?」
「ええ。他の連中を探すためにも一旦待機しましょう」
 見つかれば即刻銃撃戦になり、そして確実にこちら側が負ける。それでも、待つことにした。 

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スターリングラードの戦い 占領の証29

「それにしても、この空間は一体何だ?それに、変な臭いがする・・・」
 よく目を凝らして見ると、狭い通路のような空間が先に続いていて、「ママエフの丘」の方に向かっていた。声がはね返り、こだました。他には近くでチョロチョロと水の流れる音が聞こえるくらいだ。
「臭くないか?」
 汚物の流れる匂いがした。
「下水道にいるみたいだ・・・」
「どこかにつながっているんじゃないのか!?下水道があるのなら!」
 たしかに、下水道を通ってどこかに行ける可能性がある。
「ただ、砲撃とかで崩落していなければ・・・の話だがな」
 ソコロフは懸念を抱いたが、
「とにかく、行ってみよう」
 キースが急かすので、頭上から聞こえる“ザク”とわれるMSの歩行音や、キャタピラが地面を叩く音を気にしつつ、2人は先に行くことにした。

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スターリングラードの戦い 占領の証28

 ライフルを手に取ったソコロフは、地上に出ようとした。その時、後ろからガサガサッという音がガラクタの中から聞こえた。反射的に銃口を向けてしまったが、出てきたのはキースだった。
「うわっ・・・ホコリ臭い・・・」
 ゲホゲホと咳をしながら匍匐して出てきた。
「あ、キース・・・」
「ソ、ソコロフ・・・大丈夫か?お前、ここに来る直前に爆風で吹っ飛ばされたぞ」
「ああ、なんか記憶がないんだけど、まあ大丈夫だ。そう言うキースは大丈夫なのか?ガラクタの下敷きになってたみたいだけど」
 おそらく、砲撃で部屋に置いてあった棚や本などが倒れたのだろう。
「なんとかな・・・危うく腰をうつところだった・・・」
 逆にソコロフは下敷きにはならなかったが、思いっきり腰をうった。まあガラクタから自力で出てきたのだから、そこまで危ないという状態ではないらしい。
「あれ?俺の銃がない・・・」
 キースは辺りを探してみたが、見当たらない。
「これじゃないのか?」
 床に転がっている、銃口が完全に曲がったライフル。ちょうどさっきキースが下敷きになっていた倒れた本棚から出てきた。
「こりゃ使い物にならねぇ・・・」
 落胆したキースを横目に、ソコロフは腰のホルスターから拳銃を取り出した。
「これ使えよ。何もないよりはマシだ」
「いいのか?これ、たしか・・・」
 ジオン製の「P-75拳銃」。普通なら、拳銃を所持しているのは下士官クラス以上で、一般兵が持つことはほとんどない。
「路上に落ちてたから拾ったんだよ。しかも、予備のマガジンごと」
「よくやったな。いつもは「P-75」なんて落ちてたら味方同士で戦争になるからな」
 すごいモノを収穫してしまったことに、ついニヤけてしまった。ソコロフ自身はよく知らなかったが、キースが力説しているあたり、以前そんなことがあったのだろう。どうやら、ジオン製の拳銃は連邦軍の間で高い人気を出していて、旧世紀の名拳銃の名前である“ルガー”や“ワルサー”とも呼ばれているらしい。
「わりぃな。新しい銃見つけたら返すよ」
 礼を言うと、2人は改めて今いる場所を見回した。

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スターリングラードの戦い 占領の証27

 ふと、目を覚ました。
「・・・・・」
 意識が吹っ飛んでいたせいか、頭がくらくらする。それでも、ソコロフは今自分がどこにいるのかが把握できた。
「そう・・か・・・。爆風で・・・」
 目線は床だった。爆風で吹き飛ばされたあと、まったく思い出せない。しかし、今現在、ソコロフはうつ伏せで倒れている。
「にしても、さっきの夢は・・・」
 なぜヒマワリ畑にいたのか、それより、なぜあんな夢を見たのか。疑問に抱きながらも、倒れている現実を確認したソコロフは、起き上がろうとしたが、
「うっ・・・」
 背中・・・特に腰が痛い。きっと、吹き飛ばされて腰をうったのだろう。そのせいで、思うように起き上がれない。
それでもなんとか、起き上がることができた。
「暗いな・・・」
 たしか、ビルの地下室に駆け込もうとして、転んだものの、なんとかキッパー軍曹に助けてもらい・・・。それで、ビルに入った瞬間・・・・・。
「あれ?そこから先は・・・」
 やっぱり思い出せない。まるでそこの空間だけ穴が開いたように、スッポリと記憶が抜けていた。
 記憶を探るのを諦めたソコロフは、服の汚れをサッと払い、ゆっくりと立ち上がった。そして、あたりを見回した。蛍光灯や電球が天井から吊るされているが、すべて点いていない。
「ここは、地下なのか?」
 確かに暗いが、後ろを見上げると、若干であるが外の光が差し込んでいた。きっと、爆発で1階の床が抜け、地下と貫通したのだろう。
「あ・・・俺のライフル・・・」
 光のおかげで、転がっていた自分のライフルを見つけ出せた。特にこれといった問題はなく、曲がりやすい銃身なども普通の状態のままだった。

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スターリングラードの戦い 占領の証26

「んんん・・・・」
 ソコロフの視界が再び戻った。いや、そんな感じがしたのだろう。
「こ・・・ここは、どこ?」
 さっきまでたしか・・・ガレキの山に向かって隠れるために走っていたと思っていたのだが、今、俺は暖かいお花畑で倒れていた。いや、暖かいというより、なんか暑い。なぜなら、夏に咲くであろう、ヒマワリの畑にいたからだ。
「なんか・・・暑い・・・・」
 ヒマワリ。小さい頃、旅行に行ったときにヒマワリ畑で遊んだ記憶がある。「キエフ」にある親戚の家に遊びに行く時、たまたま畑を通ったのだ。たしか、あの時俺は親にこう頼んだ。
「ここで・・・遊んでもいい?」
 って。生まれて初めて見たヒマワリ畑。あの中に入って、俺もヒマワリと遊びたい。そんな思いがあったのだろうな。
「にしても・・・俺はなんでここに・・・?」
 夢の中にいるのだろうか。視界がぼやけてよく分からない。ただ、体温に感じる暑さと、「なぜここにいるのか?」という疑問だけが俺の中に存在していた。
 何かがこっちにやってくる。ゆっくりと、俺の方に向かって。
「誰だ?」
 体を起こそうとしたが、どうにも動かない。起きようとしても体が地面に密着されたようになっていて何もできない。だが、手足は動く。俺は、持っていたライフルを持とうと、周りを探ってみたが・・・・
「あれ、ライフルが・・・ない」
 着ている服装は明らかに連邦軍の軍服なのだが、銃や手榴弾など、戦闘に必要な道具が一切ない。必死に探している間にも、そいつはこっちに向かってきた。ぼやけた視界でも輪郭がはっきりするぐらいの距離まで来ており、俺は目を細くして見つめた。
「女?」
 髪が長く、歩くたびにサラサラと揺れている。ほっそりとした体型で、くびれがほどよくある。明らかに女だろう。
どうすることもできない俺は、ただただ、その女がこっちに向かって来るのを見ていることしかできなかった。だんだん近づいてきて、やがて顔の表情が分かるくらいになった。
「この顔・・・見たことがある・・・」
 微笑んでいたその女は、俺がどこかで見たことがある感じの人だった。
「ソコ・・・ロ・・・」
 何か喋った。口が動いたのだが、
「?・・・なんだ?」
 よく聞き取れない。
「ソコ・・・・」
 「もう一度言ってくれ」と言おうとしたが、俺の視界はさらにぼやけ、何も見えなくなった。そして、体がグラグラと揺れ、耐えられなくなったと思った瞬間、俺は夢のような空間から目を覚ました。

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スターリングラードの戦い 占領の証25

「何か聞こえるぞ・・・・」
 タリコフ軍曹とクレシフが耳を傾けた。
『エ・・・・エル・・・ガン・・・。・・・・気を・・・つけ・・・ろ・・・。メガ・・・粒子・・・砲が・・・丘・・・から・・・・・・・だから・・・・逃げ・・・ろ・・・急・・・・げ・・・・』
 聞こえてきた声は、途切れ途切れであったが、おそらく敵の指揮官らしい。このザクを動かしている「エルガン」というパイロットがまだ生きていると勘違いをしているのだろう。が、この勘違いは、俺たちにとってかなり有益な情報であったのだ。
「まずい!丘からメガ粒子砲が来るぞ!全員退避、ビルに隠れろ!」
 数十人もの混成した部隊がそれを聞き、ビルに逃げ出そうとしたが、
「おい!そこで何をやってる!早く丘に攻め込め!」
「同志!今こそ攻撃する時だ!」
 まずいことに、後ろから人民委員率いる督戦隊がやってきたのである。
「ウソだろ・・・?なんでこんな時に・・・・」
 彼らが来てしまった以上、隠れる時間などない。とにかく丘に攻めるしか選択肢はなく、逃げればすかさず後ろから人民委員が撃ってくる。たとえ丘からメガ粒子砲がこっちに撃ってきてもだ。
「くそっ!一気に攻め込むぞ!急げ!」
 我に返った兵士たちが、無言になり通りを走り始めた。人民委員は、手に持った拳銃を空に向けて、何度も発砲した。
 あきらめたソコロフは、キースやミックと一緒に走り出そうとしたが、すぐにそれもやめることになった。
「おい・・・丘から何か聞こえるぞ・・・」
 珍しい砲撃の音が聞こえた。ただの榴弾砲や迫撃砲などではない。つまり・・・
「メガ粒子砲だ・・・来るぞ!」
 その音を聞きつけた者は少なかったが、それでも何人かの兵士は聞いた途端、逆方向に逃げ始めた。が、すぐに人民委員に見つかり、射殺されていた。
「隙を見て、ビルに逃げるか?」
「ああ、それしかないだろう」
 ミックは、重いバズーカを背負って走っていた。
「ミック!こっちに来い!ビルに隠れるぞ!」
 小さくうなずき、人をかき分けながらこっちにやってきた。
「おい!そこ!何をやっている!先に進め!」
「まずい!バレた!」
 しかし、それどころではなかったのだ。ソコロフ達の前方に、閃光が走った。でかい音を立てて、メガ粒子砲が地面に着弾したのだ。目に見えるところですでに何人ものの兵士が吹き飛ばされ、ビルもメガ粒子砲で粉々になった。
「それどころじゃない!早く逃げろ!」
 呆気にとられている人民委員たちを横目に、ソコロフはビルに逃げようとした。が、運悪いことに、ソコロフは石につまづいて転んでしまった。しかし、それは逆に幸運だった。逃げようとしていたビルには別の人民委員たちが監視していたのである。さらに、転んだ瞬間、そのビルはメガ粒子砲の直撃を受けて木端微塵にされた。
「ソコロフ!こっちに来い!地下に逃げ込め!」
 いつの間にかミックとキースが先にガレキに逃げ込んだ。
「よし、ソコロフ!立て!」
「軍曹・・・」
「手を離すなよ!しっかりな!」
 軍曹はソコロフに手を差し伸べた。
「急げ!まだ間に合う!」
「軍曹!人民委員は俺たちが倒しておきます!」
 逃げ始めた部隊に、人民委員はこの期に及んでも攻撃をしていた。差し伸べられた手を握り、立ち上がったソコロフは、軍曹とともに走り始めた。それと同時に、通りへの砲撃が激しくなり、ビルの地下の穴に逃げ込んだ瞬間、ソコロフは爆風で吹き飛ばされた。
「うわあぁぁぁぁっ!」

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スターリングラードの戦い 占領の証24

 残りの敵が逃げて行ったので、さっきまで激戦だったここも、今では静かになった。
「おーい!ソコロフ、キース、ミック!戻ってこい!」
 タリコフ軍曹がこっちに向かって呼んだ。となりにはキッパー軍曹もいる。
「あ、やべぇ。戻らないと」
 他の分隊の生き残りやタリコフ軍曹の小隊も合流し、ザクの周囲を取り囲んだ。イワノフとクレシフが銃でコックピットのハッチをこじ開けようと頑張っているが、どうにもなかなか開かないらしい。
「キッパー軍曹、ハッチが開きません!爆破させましょう!」
「だが、爆薬がない。かといって工兵を呼ぶには・・・時間がかかるな」
 すると、タリコフ軍曹がザクによじ登り、ハッチのすぐ横にあるスイッチのようなものを押した。そうしてみると、閉じていたハッチはブザーを鳴らしながら開いたのである。
「やっぱりな・・・。MSにはハッチの近くに強制開閉をさせるスイッチがあるんだよ」
「ほほう。って、なんか血なまぐさいぞ。なんだ?」
 思わず近くにいたクレシフが鼻を押さえてしまった。
「ったく、ふざけやがって・・・」 
 コックピットにはパイロットと思わしき死体がいた。その死体の右手には拳銃があり、ヘルメットをかぶった頭は、弾が貫通したらしく、その穴からグチャグチャと小さい音を立てながら血を流していた。
「敵に捕まるよりは死んだ方がマシか・・・。まあ、この状況を考えたら、そうとも言い切れないかもな」
 倒れたザクの近くで、戦闘不能になったマゼラアタックから3人の戦車兵が引きずり出され、銃床(ストック)でなぐられ、蹴り飛ばされていた。下手したら殺されてもおかしくないだろう。
「ん?まだ無線は動いているのか・・・」
 タリコフ軍曹がダイヤルを回し、適当なチャンネル位置に合わせようとした。
「確か、ジオンの周波数は・・・ええと・・・」
 ザ――――というノイズ音が続いたが、何回か周波数を変えると、人の声が鮮明に聞こえてきた。

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スターリングラードの戦い 占領の証23

 命中したと確信したソコロフは、すぐにランチャーを捨て、地面に置いてあった自分のアサルトライフルを拾い上げ、周囲に敵がいないかアイアンサイトで確認した。やっぱり、自分が当てたザクが気になった。関節は爆発し、ザクはよろけた。が、しかし、倒れなかった。てっきり、足はもげるのかと思っていたのだ。爆発したのは関節の外装部分で、肝心の神経となる部分は無傷であったらしい。
「やっぱり、弾道がそれたのか・・・・」
 引き金を引いた直後の反動が抑えられず、そのせいで弾道がズレてしまったのだろう。初めてだったとはいえ、やっぱり後味が悪かった。だが、その気持ちはすぐにミックが消してくれた。
 木箱に隠れているソコロフのすぐそばを、90mm成型炸薬弾(HEAT)がサッと横切った。弾薬はバックパックに命中し、見事に爆発した。そして、轟音を立てながら、ゆっくりと倒れていった。
「ザクを・・・倒した・・・のか?」
 驚きを隠せなかった。自分達の手で「ザク」という巨大な化け物を倒した、という事実が大きすぎて、ソコロフには安堵よりも、驚愕が心の中を支配した。きちんと確かめたくて、周りに敵がいる可能性がまだありながらも、立ち上がってしまった。
 生き残ったジオンの将兵達は一目散に逃げ始めた。それを、半狂乱になった何十人もの連邦兵が攻撃を仕掛け、さらに、後ろから「T-75戦車」が通り過ぎていった。
「やっと来たか・・・ったく、いいとこ取りだぜ・・・」
 ミックとキースがこっちにやってきた。
「ああ、ミック。ありがとうな。キースも」
「いやいや、ソコロフがあそこまでやってくれなきゃ、俺達がザクに倒されてたぜ」
「だな。感謝するよ」
 2人にほめられて、安堵の表情を浮かべたが、
「だが、ソコロフ。いきなり飛び出すのは良くないぜ。てっきり、自殺しに行くのかと思ったよ」
「せめて一言ぐらいは言ってくれよ」
 やっぱり釘を刺された。
「ごめんな。ちょっと焦ってて」
「今度から気をつけろよ」
 少しだけだが、ソコロフは2人に叱られたのが逆に嬉しいと思った。きっと、生きていることに確信を持てたからだろう。

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

謹賀新年

あけましておめでとうございます

ことしもよろしくお願いします

気ままに小説を更新していきますので、お楽しみに
もう少し更新のペース早めたいなあ



ふあぁ・・・今回も「ガキの使い」面白かった。

theme : 新年
genre : 日記

プロフィール

すけさん

Author:すけさん
ご覧いただきありがとうございます。

職業 鉄道員
趣味 ガンダム・ 旅行・鉄道

好きなアニメ ガンダム系
好きな映画 プライベートライアン ブラックホークダウン
好きな音楽 ポルノグラフィティ・いきものがかり

などなど

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