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スターリングラードの戦い 占領の証22

 今にも、構えたザク・マシンガンで攻撃しようとした瞬間、ザクの左足の関節に何かが当たり、エルガンの乗っているコックピットにも衝撃が若干ではあるがきた。
「関節に対MS弾・・・やられたな」
 次第に視界が斜めに落ちていく。警告音が鳴り響く中、レバーを引き、なんとか水平に保とうとしたが、さらなる追撃がザクを襲った。
「今度はランドセルか・・・」
 今更逃げられるような時間はない。脱出は間に合わないだろう。
「メーデー、メーデー。こちらエルガン。第3戦闘団本部へ。当機はまもなく停止する。繰り返す、当機まもなく停止する」
 エルガンは静かにレバーから手を離し、倒れるのをじっと待った。


 
 緊急信号を傍受したのは中隊長のケーニッヒ少佐であった。
「くそっ!エルガンめ・・・あそこのMS小隊は全滅か・・・」
『少佐、砲兵隊に援護要請しますか?』
「そうだな・・・。第2中隊はじきに突破される。そしたら確実に連邦がなだれ込んでくるだろう。一旦残りの部隊を下がらせろ。メガ粒子砲とネーベルヴェルファーⅡを、のこのこ河岸からやってきた奴らに思う存分喰らわせるんだ!」 これである程度は防げるだろう。問題は、対岸の敵の砲兵だ。厄介なことに、定期的にこちら側の河岸の陣地を砲撃し、ジオン側に損害を与えていた。砲撃で陣地が突破され、その隙に河岸から連邦兵がわらわらと向かってくる。それを今度はジオンの装甲部隊やMS隊、“ママエフの丘”や市街地内部の砲兵隊が壮絶な反撃をし、ヴォルガ河に蹴落とす、という順序で攻防が繰り広げられた。まるで永遠に続くかのようだった。
『次から次へと・・・いつまで続くんですかね・・・?』
「ここでずっと足止めされていたからな・・・。本来なら2日以内でヴォルガ河を渡河していた予定なんだが・・・ヴォルガ河目指して1ヶ月だ。これじゃ補給が続かなくなるだろうし、下手すれば東欧戦線南部でこうやって部隊が“スターリングラード”に釘付けになっているから、いつの間にか連邦に包囲されてコーカサス方面の部隊も一緒に潰される可能性がある。1日も早く攻略しなければ・・・」
 コックピットから降りて、ケーニッヒは、泥沼の戦いの惨状を改めて見つめた。
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theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

スターリングラードの戦い 占領の証21

 と、待っていた時、頭上の方から新たな声が聞こえた。
「そこの同志!ザクを狙うのか!?」
 声を出した割にはザクに気づかれていなかった。ソコロフのことを“同志”と呼んだその兵士は、隣に機関銃を設置していた。
「ああ、援護を頼む!」
 そう言ったあと、3階の窓からザクに向かって「50口径12.7mm M3重機関銃」が火を噴き始めた。もちろん、機関銃でザクを倒そうとしているわけじゃない。だが、ザクの注意を引こうとするには十分すぎる援護射撃だった。
 連続してザクの頭部に弾が集中して当たり、その反動で若干よろけそうになったザクではあったが、無論、水平システムが作動し見事に体勢を戻そうとしていた。ソコロフは、その間にザクの背中に回り込んだ。
「ミック、お前はバックパックを狙え!俺は関節を潰す!」
 無言で、「了解した」という、親指を立てて拳を突き出したそのサインをソコロフは受け取った。ちょうど、ソコロフはザクを後ろから見上げる位置にいた。わずかながらそのザクのバックパックから煙が噴きだしていて、これ以上攻撃を受けたら爆発して倒れてもおかしくないなかった。道が狭いためノロノロと動くことしかできないザクは、機関銃の銃撃をまともに頭部に浴びられながらも、必死に体を機関銃陣地に向けようとしていた。
 再びRPGの安全装置を外したソコロフは、左足の関節に照準を定めた。距離があるわけではないものの、スコープで覗いた。そして、RPGを載せている肩と、照準の安定感が保たれたと思ったソコロフは、ゆっくりと、そして静かに引き金を引いた。
「うわっ!なんだ!」
 引き金を引いた瞬間、肩に強い反動がかかり、思わず転んでしまった。噴射煙が顔にかかり、咳が連発して、さらに顔面がすすだらけになったと思った。
「外したかな・・・・いや、大丈夫だ!」
 反動を抑えられなかったので、弾道は間違った方向に飛んだと思ったが、意外に、まっすぐ飛んだ。

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

コミケにいってきました!

昨日は部活だったので、2日目である今日に行ってきました。

始発に乗り、りんかい線と改札口でもみくちゃにされながらも進み、トイレに行ってたらなんとまあ、列の後ろのほうに・・・
そのせいか、一番欲しかった「77 セブンズ」の8点セットが売り切れてしまいました・・・

悲嘆にくれる暇もなく、会場をまわり続け、戦利品は
「スズノネセブン C77 セット」
「恋色空模様 C77セット」
「あまあね カレンダーセット」
「D.C.Ⅱ C77サーカスセット」

予算がなくて、これしか買えませんでした・・・orz

まあそうは言っても、これで一年の締めくくりができたから、良しとしましょう

あとは、大晦日に「ガキの使い」を見て、来年を迎えるだけ





まだ明日もあるから、今日と明日で2回小説更新しよっと

theme : コミケ・他同人誌イベント
genre : アニメ・コミック

スターリングラードの戦い 占領の証20

 後ろから声が聞こえたと同時に、ソコロフの横を一気にバズーカの弾が飛んで行った。そして、見事に装甲車の砲塔に命中し、けたたましい爆発音とともに着弾した砲塔が吹き飛ばされた。
「まだ運があったのか・・・・」
 一瞬の静寂ではあったが、ソコロフは自分が生きていることに確信し、安堵した。だが、静寂はすぐに銃声音でかき消された。まだ敵を倒しきれていないのだ。見つからないうちにここから離れないと。
「ソコロフ!こっちに来い!」
 ミックが斜め後ろから叫んだ。ちょうど頑丈そうな大きな木箱にキースと2人で隠れて、いそいそと次の弾薬を装填し始めている。だが、動こうにも動けない。なぜなら、いつの間にか角からザクがこっちに向かっていたからであった。周囲の歩兵や装甲車は一旦引き下がった。それを好機と勘違いした他の連邦兵が突撃をしに行ったが、すぐにザクを見つけ、逃げてきた。逃げ遅れた者は、ザクの巨大な足に踏みつぶされるか、ザクマシンガンで吹っ飛ばされるかのどちらかで次々と命を落としていった。
「ザクがいる!」
 そんな状況を見て、ソコロフは容易に動けないと判断した。だが、ミックは、
「だったらなおさらだ!さっさと戻ってこい!そんなところにいたらお前も踏みつぶされるぞ!」
 なぜだか分らなかったが、ふと、ソコロフは衝動に駆られてミック達がいる方向とは逆に、ザクのいる方向に向かって走り出した。そして、近くにあった通りの向かいの別の木箱の後ろに滑り込んだ。それを追うように、ザクの後ろから、ソコロフを見つけたジオン兵が射撃をしてきたが、味方のザクがいるせいでろくに狙うことができなかった。
 ちょうどソコロフからみてミック達の隠れている木箱は真後ろで、たどり着くまで数十メートルほどであった。が、そこに行くまでに遮蔽物が一個もないのだ。これではどうしようもない。ソコロフは、慌ててこっちに来てしまったことを後悔した。
「ここで迎え撃つ!援護してくれ」
 ザクの足元をうろちょろしていたジオン軍の歩兵達は完全に下がり、「あとはザクに任せた」という感じで後ろから援護射撃をしていた。それが適切な判断かどうかは分からなかったが、少なくとも連邦側にとっては幸運なことであった。
「ろくな援護もなしに突破など・・・・無理な話だ」
 ソコロフはつぶやいた。ザクの奥では、完全にザクと分離された歩兵が、ビルの窓からの射撃を浴びていて、なにもできないでいた。そんなことも知らずに、ザクはただ「ズシーン」、「ズシーン」と重い音を鳴らしながらこっちに向かってきている。次第に足音が大きくなり、地面に伝わる振動が激しくなった。
「右足の関節を狙うか。いや、バックパックを狙うか・・・・」
 RPGの安全装置を再び外し、静かにザクの通過を待った。

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

メリークリスマス!&CIRCUSクリスマスディスク!

メリークリスマス!

「メリクリ!」
なんて、そんな名前のエロゲがあったような・・・(笑)

まあ、そんなわけで、今、クリスマスらしいエロゲを攻略中です!
名前は、「C.D.Christmas Days~サーカス クリスマスデイズ~」

091224_2354201_20091225001114.jpg

時間がないのでD.C.Ⅱ編のみやっていますが、由夢ちゃんが積極的すぎて・・・
なかなか今年のクリスマスも面白くなりました。

サーカスのみなさん!これからのダカーポを期待してます!
よいお年を!

・・・ってか、コミケが控えてるじゃん(笑)
まだ年越せねえや
しかもブログの更新・・・

まったく忙しいなあ

theme : マンガ・ゲームの話
genre : サブカル

スターリングラードの戦い 占領の証19

「あっちか!」
 道路に飛び出したソコロフは、ザクの足音がする方向に走り出した。が、それは自殺行為と言ってもおかしくない行動だった。ソコロフは、知らないうちに敵の車両部隊の中に突っ込んでいたのである。
 なんとか近くに転がっている車のそばに隠れたのだが、遅かったらしく、2人のジオン兵に発見された。
「ちっ!ならば!」
 ソコロフはライフルをフルオートにし、アイアンサイトを使わずに3点射をした。初めて戦場でトリガーを引いた。引いた瞬間の反動がきつかった。のけ反りそうになったが、体勢を保つことができた。マガジンから銃身を通って銃口から解き放たれた3発の5.56mm銃弾は、そのまままっすぐに飛び、1発だけ正面にいる略帽を被った歩兵の下腹部に当たった。撃たれた兵士は顔を引きつりながらその場に倒れた。
 すると、すぐ隣にいる装填していた兵士が、一瞬だけども隙を見せてしまった。撃たれた兵士に顔を向け、そのまま後ろを向いてしまったのである。としてしまったのである。無論、ソコロフはそれを見逃さなかった。今度は、1発で仕留めるために、セミオートに切り替え、しっかりアイアンサイトから敵を覗き、背中を狙った。そして、再び放たれた銃弾は、きちんと背中に命中し、撃たれた兵士は、先に撃たれた兵士に折り重なるようにして倒れた。
「・・・・・」
 言葉が出なかった。人を撃つという行為が初めてだったソコロフは、衝撃が大きかった。ただ普通に、市民警護訓練の時のように、目の前にある標的を撃っただけなのに。それはきっと、ただの物と生きている生身の人間の存在感の違いだろう。ソコロフはそう考えた。というよりも、そういう風にして、事を片付けた、と言ってもおかしくない。こんなことでいちいち驚いていては、戦場で生きていけないのだ。これからは、今よりもっと酷い状況が発生するに違いない。
 そんなことを考えている時も、戦闘は続いていた。いや、続いているのが普通で、ただ単にソコロフが戦闘を忘れていただけのことであった。
 2人のジオン兵が撃たれたことで、一緒に動いていた2両の装甲車の片方がソコロフに気づき、砲塔を向けてこちらに機関銃を撃ってきた。隠れ場所になっている車はズタズタになり、今にも弾が貫通しそうな勢いだった。
「しまった!」
 下手に動くと機関銃の餌食になる。太刀打ちできるのはRPGしかない。でも、ここで使ったらザクを狙うことができなくなる。こうして隠れ続けて撃たれ死ぬのを待つのか。ザクを倒したいという欲望と撃たれ死ぬという現実がソコロフの中でぶつかり合った。
「ここで犬死するよりは・・・・やった方がいいだろう・・・」
 手段を選ぶための時間はない。ぶつかり合いは現実が勝った。いや、勝つのが当然だろう。せめて死ぬのなら、装甲車も道連れにしてやる。そう思ったソコロフは、RPGの安全装置を外し、右肩にのせ、装甲車が弾薬を装填している隙に狙おうとした。が、
「ソコロフ!そこで待ってろ!」

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

スターリングラードの戦い 占領の証18

 地球連邦陸軍の分隊には、「歩兵分隊」の他に「対戦車歩兵分隊」と呼ばれる部隊があり、1個「歩兵小隊」の中に1つ組み込まれていた。主に、歩兵分隊の援護を行い、1人が対戦車「M75A1バズーカ」を、残りの兵士が使い捨ての「RPG-76対戦車ロケットランチャー」を装備していた。だが、それはあくまで物資がきちんと調達できる平時の編成であって、戦時中はどうなるか分からない。実際、ソコロフの所属する中隊で「対戦車分隊」として機能しているのは他にいないぐらい不足しているのであった。(ちなみにソコロフ達は、「対戦車分隊」であり、ミックがバズーカを装備していた。)
 その代わり、一年戦争勃発後、設置型の対戦車ミサイルを改良した対MS誘導弾「M-101A3リジーナ」を装備した「対MS特技兵小隊」という部隊を編成した。部隊の兵士の大半が対戦車特技兵や砲兵出身の者が多かったため、基本的に要領が同じの対MS攻撃に関しては問題はなかった。しかし、MSという巨大な兵器を前に怖気づいて逃げ出したり、奮戦むなしく全滅したりすることが多く、消耗が著しかった。それでも、死ぬ気でザクに立ち向かう姿は、他の兵士たちの士気を高めることになり、やがて、しばしば軍のプロパガンダに利用されるようになった。

「キース、バズーカの弾を頼む」
 バズーカを使うには、最低でも2人は必要である。1人で装填して撃つには重く、また時間がかかるため、別にバズーカの弾薬を装填する「装填手」も同行していた。
「ちょっと待ってろ・・・」
 ミックが射手で、キースが装填手。そしてソコロフがそれを援護する役目を担っていたが、援護するソコロフが外に飛び出してしまった。これでは装填手であるキースが1人で装填を援護を行わなければならない。
「くそっ!ソコロフのやつめ!どこに行きやがったんだ?」
 いきなり飛び出し、目の前から消えたソコロフに、ミックは憤りを覚えた。

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

ご入学・ご卒業セット!

昨日「ダカーポⅡ ご入学・ご卒業セット」が届きました

嬉しいです!卒業証書がついてます

さっそくやってみます

theme : マンガ・ゲームの話
genre : サブカル

スターリングラードの戦い 占領の証17

 外でタイヤとキャタピラの轟音が鳴り響く中、3人は逃げ込んだ商店でザクを狙うチャンスを待っていた。時々、「ウラーー!」という叫び声をあげながら数十人の連邦兵が戦車に突撃をして行ったが、どれもなぎ倒されていた。
 ふと、店の中に入ってソコロフは何か違和感を感じた。見覚えがある。綺麗に整理された靴と棚。古びたレジスター。そして、奥には革の臭いがただよう製作室・・・・。
「そうか・・・・この店は、僕の・・・・」
 ソコロフは戦前、靴職人を目指すために、この街で有名な靴屋に修行していた。それが、この店だったのである。幸い、目立った被害が窓ガラスが割れたぐらいで、中は特に何も変化はなかった。見渡した直後、ソコロフは何かが込み上げてくる感覚がした。何だろう。それも、怒りのような感じだ。
(おじさんは、どうしてるのだろうか・・・)
 親方のことを考えると、ますます怒りのようなものが込み上げてくる。
「お、おい何する気だ?」
 キースが口を開けてポカンとしてたが、考える余地はなかった。ソコロフは、床に置いていた使い捨てのロケットランチャーをつかみ上げ、外に駆け出した。
「ソコロフ!戻ってこい!」
「何やってるんだ!」
 2人の制止を振り払い、飛び出したソコロフは、まっすぐザクが出現するであろう方向に向かっていた。
「お、おいどうする?・・・・」
「ったく・・・・追いかけるしかないだろ!」
 こんな所で怒っている場合じゃない。2人も続いて、外を飛び出した。

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

スターリングラードの戦い 占領の証16

「しまった!戦車か!」
 出てすぐに気づいたのは、2両の戦車の存在だった。タリコフ分隊の援護射撃である程度歩兵が消えても、さすがに小火器では戦車は倒せない。“マゼラアタック”と呼ばれるジオン軍の戦車は、車台と砲塔が分離できるようになっていて、片方は砲塔がなかった。ミサイルかなにかような物で砲塔が爆発したような跡が残っていて、かろうじて車台が動く程度だった。しかし、車台についている3連装の機関銃は健在で、狙えそうな連邦兵を見つけては猛烈な攻撃を浴びせていた。
 一方の“健康的な”ザクは、撤退するために後退しようとしていた。だが、動こうにも下にはマゼラアタックや歩兵がいてろくに動けない。それでも1機のザクは無理矢理動こうとした。だが、逆に災いを招いてしまい、マゼラタックを踏んでしまったのである。ザクの足がマゼラアタックにのめり込み、マゼラアタックは一気に爆発した。
 ソコロフは自分が今まで聞いたことのないほどの大きな爆発音にびっくりしたが、もっとすごかったのは、爆発で片足を吹き飛ばされたザクが倒れていく様だった。吹き飛ばされて安定感を完全に失ったザクは、体勢を崩したまま豪快に、しかも味方の装甲車や歩兵のいる上に見事に倒れたのである。
 連鎖反応を起こして潰された装甲車が誘爆を起こし、かろうじて下敷きにならなかったジオン兵も爆風で悲鳴をあげながら吹っ飛ばされた。
「逃げろ!戻ってこい!」
 いつの間にかタリコフ軍曹の分隊はビルから飛び出し、他の分隊とともに爆発したザクに駆け寄っていた。
「ですが軍曹、まだ2機のザクが・・・」
「まあそう焦るな。じきに来るさ。とりあえずビルに隠れてろ」
 重いバズーカを担ぎながら戻るのは大変だったので、戻らずに近くの店に逃げ込んだ。

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

スターリングラードの戦い 占領の証15

 ガレキと化した商業ビルから急いで出た3人は、通りの反対側でザクを待ち構えるために走り出したが、こちらに気づいたジオン兵が撃ってきたのですぐさま転がっている木箱に隠れた。
「ミック、ザクは4機だ。どうする?」
 キースがすばやく応戦し、近くにいたジオン兵2人を射撃した。4機いるうちの1機は右腕を失っており、やや平衡感覚が崩れている。狙うにはこれが最適だ。しかし、そのザクを守るように2機の健康的なザクが左右に展開していて、さらに、その前後にはマゼラタック4両、歩兵2、30人が通り全体に広がり、ビルに潜む連邦兵に攻撃を仕掛けていた。
「ソコロフ、この状況じゃ、ザクどころか戦車すら狙えないよ。これ以上歩兵に見つかったら木箱ごと吹き飛ばされる」
 ジオン兵たちから5、60メートルほど離れていた。戦車と歩兵のほとんどが周辺のビルに釘付けになっていて、幸いさっきの2人を除いて気づかれていなかった。
「・・・・引き下がって様子見るか?そんなことしたら人民委員に見つかって殺されるぞ」
「2人とも、気づいてないのか?タリコフ軍曹たちが上にいるぞ」
 キースがなだめるように上を指差した。ソコロフたちが隠れている木箱のすぐ上のビルに、タリコフ軍曹の分隊が、射撃体勢を構えていた。
「軍曹!先に進めません!」
 手信号を知らないソコロフは、大声で呼んでしまった。
「バカ野郎!声出すなよ!敵に気づかれる」
 ミックが焦った。しまった、と思ったが、銃声や轟音で気づかれなかった。
「分かった・・・・よし、分隊!援護射撃!」
 軍曹が上でそう言った瞬間、窓から、ライフル、機関銃が火を噴き始めた。背を向けながら前進していたジオン兵たちは突然の攻撃の前に倒れていった。
「今だ!早く行け!」
 ジオン兵が援護射撃に引きつけられているので、ザクの周囲はほとんど空っぽになった。3人は、一気に隠れていた木箱から飛び出し、急いでザクに近づいた。

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genre : 小説・文学

プロフィール

Author:すけさん
ご覧いただきありがとうございます。

職業 鉄道員
趣味 ガンダム・ 旅行・鉄道

好きなアニメ ガンダム系
好きな映画 プライベートライアン ブラックホークダウン
好きな音楽 ポルノグラフィティ・いきものがかり

などなど

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