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スターリングラードの戦い 占領の証11

「重要なのは、MSと歩兵を分離させることだ。おそらく、随伴する装甲車に歩兵が乗っているだろう。降りてくる前に撃破しなければならない」
 “ザク”が突破口を開き、戦車や装甲車、歩兵が周辺地域を制圧していくのなら、先に歩兵や戦車を倒して、MSを孤立させて追いつめた方が効果的である。そして、それをできるだけの兵力を持っているのだ。
「他の部隊との連携はどうするんですか?」
 キース二等兵は聞いた。部隊がたくさんあっても、連携できなければただの寄せ集めの部隊に過ぎない。
「大隊は、3個中隊あるから、第1と第2の2個中隊を敵部隊を分離させる攻撃に、残りの第3中隊と対MS小隊を孤立したMS部隊の攻撃に充てることにした。他にも、戦車隊が増援として来るそうだ。俺達は第3中隊だから、MSへの攻撃をする」
 配置は問題ないと思われる。ある程度敵を掃討し、その後戦車に“ザク”を攻撃させればいい。
「でも、あまり期待はするな。さっき言ったように、戦車は市街戦であまり活躍できるとは思えない。あくまでも、俺達だけで戦うと考えろ」
 そうしているうちに、近くのビルからバズーカの発射音と、何かが爆発する音が聞こえた。
「始まったみたいです」
 すでに装甲車が爆発し、悲鳴が聞こえた。
「よし!俺達も行くぞ!ソコロフとキースはミックの援護を。残りは俺についてこい!」
「じゃあ、俺達は怪我しているザンチェフ伍長を川岸まで運ぶぞ」
 砲兵達が自ら提案した。
「すまないな。伍長を頼んだぞ。よし、各員行動開始!いいか、終わるまで全員生き残れ!それが俺からの命令だ!」
 ついに、ソコロフ達の戦いが始まった。そして、その戦いは、連邦軍の“スターリングラード”での反攻作戦の始まりでもあった。
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theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

スターリングラードの戦い 占領の証10

 普通なら、歩兵よりも戦車を投入した方が“ザク”に対抗できる。
「戦車が“ザク”に対抗できるかどうかの前に、“戦車”という戦力の運用方法についてだ。そもそも、“戦車”というのは、広大な平地などでの戦闘を主体としている。分厚い装甲、強力な戦車砲、不整地走破能力を持つキャタピラ。装甲以外は市街戦には不向きなモノだ。ガレキに埋もれて動けなくなって、そうしているうちに歩兵の対戦車ロケットランチャーの餌食になる可能性がある。ましてや戦車よりも巨大なMSならば確実にそうなるだろう。だからこそ、軽快で色々な場所に隠れることができる“対MS特技兵”や“歩兵”の方が意外に市街地では強いんだ」
 ジオン軍のヨーロッパへの地球降下作戦が行われたのは、2月から3月。ジオン軍の欧州東部戦線での再攻勢を開始し、すでにスターリングラードでの戦いが本格化して1ヶ月が経過し、4月の中旬に突入した。戦線としては後退しているものの、MSに対する戦術は確立しつつあった。しかし、これは欧州戦線での連邦軍の状態であって、地球の全戦線がそうなっている訳ではなかった。それでも、奮戦する連邦軍の前に、ジオン軍の進撃は徐々に衰え始めていたのである。
「誰でも倒そうとすれば“ザク”を倒すことができる。“戦車”でなくともな。市街戦はそういうモノさ」
 泥沼にはまり込んでいけばいくほど、市街戦では攻撃する側も防衛する側も大変になる。そして、兵力、兵站に乏しい方が負けになる。
 ジオン軍は、“MSの視覚的作用”と“完全な奇襲効果”に頼り、市街地にもMSを投入してきた。だが、ジオン軍は大きな過ちをおかしていた。1つは、いくらMSが強力でも使い方を誤れば歩兵にも撃破されるということを。もう1つは、“視覚的作用”を有していても、それに屈服する者がいなければ意味がない、ということを。

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genre : 小説・文学

スターリングラードの戦い 占領の証9

「大隊本部より無線が来ています」
 イワノフが再び傍受した。
『第2大隊本部より各小隊に告ぐ。これより第86狙撃兵連隊は、“ママエフの丘”に対する攻撃を開始する。目標は、敵本部!掲げられている敵の旗を降ろすのだ!
 第1大隊は丘に対して牽制攻撃を仕掛け、我が第2大隊は丘のふもとにおいて待ち伏せを。第3大隊が本攻撃。以上だ。
 すでに他の2個連隊が攻撃を開始している。苦しい戦いになると思うが、これに勝てば我々の勝利は近くなる!健闘を祈る!』
 ひどく単調で、他人事のように言っているとしか考えられなかった。
「簡単に言うものだ!上のお偉いさんはっ!」
 軍曹は憤慨した。上下関係がハッキリされている軍隊だからこそ、上に対する反発が多くなる。
「旗を降ろせか・・・旗は“そこを占領している”ことの証ってことだな・・・」
 昔から、“旗”というものは、そこに存在する象徴・証として使われてきた。そして、ジオン軍も同じように、丘の頂上に旗を掲げている。
「で、軍曹。どのように攻撃するんです?」
 ソコロフは肝心なことを聞いた。
「まあ、状況は“待ち伏せ”という形だから初期の攻撃で敵の戦力を大きく削らせることはできるが、問題は、“ザク”だ」
「やはり、仮に戦車隊がいても役に立たないのですか?」

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