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決心22

 司令塔に入り、案内人に聞いてみた。
「すいません。ケルシー司令はどちらですか?」
「司令は今、司令室におります」
 急いで廊下を走り、エレベーターにかけこむと、そこに司令はいた。
「ああ、ホーカー君」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・あ、司令!」
「どうしたのだ?そんなに急いで」
「はい、実は話が・・・」
 それから、僕は今までの経緯を話し、自分の決心を述べた。
「やっぱり、僕は、軍に志願します!」
「そうか。にしても早いな」
「はい・・・今、改めて思ったんです」
「ふむ」
「地球が、僕たちの地球が、今侵略されていることを」
「・・・」
「僕は、そこまで関係ないのかもしれません。ですが、ザフトから自分を、そして地球を守るには軍に志願して、少しでもいいから助けになりたい・・・」
「そうだな」
「自分は、MS試験のテストパイロットに志願いたします」
「・・・よし、分かった。君がそれでいいなら手続きをしよう」
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theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

スターリングラードの戦い 突入3

 将校のどうでもいいような演説が終わると、ソコロフたちはすぐさま桟橋につないであるモーターボートに乗せられた。
 ソコロフの乗った船は何もなかったが、ボートの周りに、エンジンが付いていない渡し船や、いつの時代か分からないような古めかしい蒸気船などが係留されており、どの船も向こう岸の高台から撃たれた160ミリ榴弾砲によって無残な穴が空けられていた。そしてそこを薄っぺらい板が釘で打ちつけられていただけだった。
「貴様たちは幸運だな!他の船よりも早く岸に着くぞ!」
 船を操舵する工兵がわめいた。
 そう言ったあと、モーターボートは動きだし、徐々にスピードを上げていった。
 対岸にはすぐに着いた。桟橋にわたる前に後ろを見たら、さっきまで漕いでいた渡し船がバラバラになっていた。
 将校たちに促されるまま強引に上陸し、ソコロフはややぬかるんでいる地面に立ち上がった。だが、ゆっくりしている暇はなく、ソコロフたちは土手の方へ走らされた。左右を見ると、どこにも死体や瀕死状態の負傷兵が転がっていた。ふと、隊列から逃げ出す新兵が現れた。そしてその新兵はすぐに迫撃砲の直撃を受けて砕け散った。
 常に動いていなければ高台からの的になることは明々白々なことで、また止まることを将校たちは許さなかった。

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決心21

 話している途中、電話が鳴ったので、
「おっと、キミと話せて楽しかったよ。またな!」
「ええ」
 一方的に話が打ち切られ、仕方なくその場を後にした。
 ふと考えてみれば、ここまで来た道のりはそう長くはなかった。しかしなぜここに僕はいるのだろう。さっきの人が言っていたように、“アークエンジェル”という戦艦はザフトに狙われている。そして、さっき観たことだが、その“アークエンジェル”と、新型のMSはヘリオポリスで建造されていたらしい。それでザフトはヘリオポリスを襲撃したと、いうことになる。つまり、今僕は「難民」という存在に変わり、そしてすぐに「軍人」にすり替えられてしまった。
「こんなことしているうちにも、地球でも地球軍が苦戦しているのだろうな・・・」
 だとしたら、やはりここにいるからには、自分にできることを探さなければならない。かつてジュニアモビルスーツを作った僕にとって、歩兵として戦うよりは、MSを乗り回している方が似合ってるかもしれない。
 それに、平和を取り戻すというのなら、地球軍は1人でも人材が欲しいだろう。ならば、今すぐあの人に言わなければ!

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スターリングラードの戦い 突入2

 燃えているスターリングラードに向けて動き出したのは、あれからすぐだった。
「行くぞ!さっさと動け!」
 昔聞いたことがある、「ポリトラックス」とかっていう旧ソ連軍の政治将校のような将校が、拳銃を上に向けて意味もなく撃ちまくっていた。
 ソコロフはふらつく体を無理やり立ち上がらせると、河の方へ向かおうとした。遠くではさっきから雷鳴のように砲撃が続いていた。どこからか汽車の音がし、そっちを向くと前に対空砲を取り付けた装甲列車が近づいていた。やがて、停止すると、政治将校らが扉を開けて中にいるソコロフと同じような新兵たちが吐き出された。新兵たちはみな降りた瞬間、顔をひきつり、立ち尽くしたままだった。
 ここはヴォルガ河東岸。河の向こう側はスターリングラード市街地。ジオン公国軍、第12軍・第35機甲軍団の猛攻を受け、いまに陥落寸前だった。逃げ遅れた市民が連日のようにヴォルガ河を渡り、命からがら逃げてきいた。河を渡ってくるのは市民以外にもいた。多くの負傷兵が搬送され、悲鳴をあげながら衛生兵や看護婦が手当てに必死になっていた。そしてその横で、将校たちが声をあげて隊列を作らせている。
 将校たちは拳銃を手にして、新兵たちを取り囲み、まるで家畜を追い立てるように川岸に連れていくと再び整列させた。前にこの地で同じような激戦があったせいか、旧ソ連赤軍色の濃い将校が多かった。
「勇敢なる連邦軍兵士たちよ!ついに宇宙からの侵略者を迎えうつ時が来た!」
 将校の1人が拡声器に向かって叫んでいた。
「罪のない我々から自由と正義を略奪し、そして好きなだけ虐殺する独裁者「ギレン」を倒すのは、他でもない諸君たちなのである!」
 ソコロフは将校の演説など、まったく耳に入っていなかった。目に飛び込んでくる向こう岸の状況に、ひたすら目を奪われてしまっていた。
「かつて、この地はファシスト集団のドイツによって侵略された。しかし、同志スターリンはその名にかけて守り抜いた。そして、今もまた再びこの地が奪われようとしている!」
 周りの仲間も同じように対岸を見つめていた。
「我が同志スターリンは再び命じた。1歩も退くな!スターリングラードを侵略者から守るのだ!」 
 昼間なのに、空は夜のように暗く、対岸が黒煙と炎で包まれていた。
 
 

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