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決心20

「なにか、あったのか?」
「いえ・・・ただ難攻不落に見えて意外と脆いんだなとビックリしました・・・」
「ま、そうだよな。ただ、どうして陥落されたかが問題なのさ」
 その店主は、陥落された内容を深く知っているような気がした。
「まあ、“アルテミスの傘”は常に稼働しているわけではありませんので、長距離からのレーザー攻撃だと思いますが」
「普通はそうだろ?」
 別の理由らしい。だとすると、人海戦術による無謀な突撃か?まさか、それはあり得ないだろう。
「それがこりゃまたバカな話でね・・・」
 少し笑いかけながら話してきた。
「地球軍が極秘開発していたMSをヘリオポリスでザフトに奪われたのは知っているよな?」
「ええ、まあ」
「その中に、“ミラージュコロイド”っていう、MSが透明になる装置を付けた機体があってな、傘が稼働していない時にそいつで中に入られてドカンだ」
「これはこれは・・・」
「地球軍が開発したのに、逆に地球軍が攻められているじゃないか。こんなバカな話など聞いたことがないぜ!」
 確かに、普通に考えてみればバカな話だ。しかし、店主の顔が暗くなった。
「“アークエンジェル”を襲うためにアルテミスを襲撃したっていうらしい・・・」
「“アークエンジェル”?」
「ほら、ヘリオポリスで開発していた地球軍の新型戦艦のことだよ」 
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決心19

 それから保管されていた私服を受け取り、自室まで係員に案内された。
「ふう・・・意外と広いんだな」
 ベッドが1つに、すでに本が10冊ほど入っている棚、コンピュータが置かれている机、連絡用のモニター、と備品は少ないが、店で何か買えば多少はアレンジできそうなぐらいだ。
 ある程度持ってきた荷物を整理した後、ぶらぶらと基地内にある店に向かった。

「お、見ない顔だな。新入りか?」
 突然声をかけられた。よく見ると店の店主のようだ。
「あ、はい。よろしくお願いします」
「よろしくな。ということは、ここに来るのは初めてなんだな?」
「はい」
「大抵の消耗品とか食品はこの辺の店で揃うけど、足りなかったりなかったら少し離れているけど、ショッピングセンターに行くといいよ。ま、行く時は私服に着替えるんだぞ」
「はい。分かりました。ありがとうございます」
「戦時下だから仕方ないけど、物価が上がるのはつらいんだけどね」
「ええ、たしかにそうですね。地球軍もあまり戦況がよろしくないとか」
「そういえば、誰かが言っていたような気がしたが、このあいだユーラシア連邦の要塞が陥落したらしいよ」
「それって、“アルテミス”ですか!?」
 前にニュースで見たことがある。難攻不落の要塞で、攻撃を全然うけつけないことで有名になった。
「ああ、そんな感じの名前だったな。それがどうかしたのかい?」
 あの要塞が落ちるとは思っていなかった。絶対にあり得ないはずなのに。

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決心18

 なんだかサービスマンに言い寄られているような感じだったが、それでも少し抵抗した。
「しかし、まだ自分は心の整理が・・・」
 本心で思っていることを述べつつ、返事を予想していた。
「ま、それが普通だろうな」
「え?」
 思わぬ答えにちょっとだけ驚いた。
「住んでいたヘリオポリスが崩壊したと思ったら、いきなり地球軍の制服を着せられて、こうして基地にいるなんて考えもしなかったことだろう・・・」
「まあ、たしかにそうですね・・・自分も最初は理解できませんでした」
「しばらく考えてみてはどうだ?時間はたっぷりある。まだ落ち着かないなら、答えがはっきりするまで待つよ」
「・・・・・」
「答えが出たら私に言ってくれ。ノーなら私はキミをオーブに送らなければならない。地球連合に入っていないオーブの人が入ることは許されないからな。まあ、その前にここで見たことを秘密厳守することを誓ってもらうぞ」
「はぁ・・・・・」
「だいぶ大変そうだな。安らぎの場になるかは分からんが、この基地には少しだが娯楽施設があるし、基地の隣にはちょっとしたショッピングセンターもある。時間はたっぷりあるから、そっちも行ってみてはどうだ?ちなみに、隣のショッピングセンターは非武装地帯になっているから、その制服では行かないでほしい」
「・・・・そうですか・・・」
「今自分が着ている制服に、正義はあるのか、もう一度考え直したほうがいいぞ。そして、決まったら私に言ってくれ。いつでも待っているからな」
 せっかくの便宜を無駄にするわけにはいかない。
「はい、分かりました。もう少し考えてみます」
「それがいいだろう」

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決心17

「だが、過ぎたことを言ってもどうにもならんな。すまない」
「いえ・・・」
 切り替わったように別のモニターを操作して何かを表示させた。
「こうなってもおかしくなかったから、我々月基地も極秘裏にこれを開発していたのだ」
 画面にはMSの設計図が2つ並べられ、両方ともどこかでみたような感じのする機体だった。
「これって・・・」
「そう、ヘリオポリスで奪取された4機のうち、“デュエル”と“バスター”を改良させた機体だ。どうやら向こうではOSの開発に四苦八苦していたようだが、すでにこちらでは完成済みさ」
 どうやらその2機の改良タイプらしい。
「・・・・これをどうしようとお考えなさっているのですか?」
「ううむ・・・そうだな。簡単に言えば、この2機のうちどちらかをキミに授けよう考えているのだがな」
「ええっ!そ、それは・・・しかし、自分はMSの操作など・・・」
 いきなり突拍子もないことを告げられ、つい一瞬だけ声がおかしくなった。
「ホーカー君、いや、ホーカー少尉。たしか、キミは学生の時に簡単なジュニアモビルスーツを作ったことがあると聞いたが」
 いつの間にか自分の履歴が読まれていたらしい。
「そ、それは、友達と共同で制作したモノです。ですが、簡単な操作は・・・」
「無論、いきなり最前線に出すわけではない。しっかりと訓練も受けてもらうぞ」

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決心16

 そして5分も経たないうちに入港し、ようやく僕はベッドから解放された。
「ふぁぁ・・・やっと着いた」
 でも、いつもの入港とはとても違って、なにかよそよそしい感じがした。それもそのはず、僕は軍の人と行動し、そして自分の服も近所の服屋で買ったお気に入りのの服ではなく、地球軍の味気のない白い制服だ。
「やあ、ようこそ。プトレマイオス基地へ」
「ん?なんだ?」
 いきなり横から声をかけられ、少しビクッとしつつ、振り向くと、基地の司令官らしき人が僕に話しかけてきた。
「地球連合軍、プトレマイオス基地司令ケルシー大佐だ。よろしくな」
 そう言うと、ケルシーと名乗る20代後半ぐらいの若い司令官は手を差し出してきた。
「え、え~と・・・あっ、グレイ・ホーカーです」
 手を握り、なんとなく僕は感じとった。
(この人はなんか気の良さそうな感じの人だな)
「これでも、いつやってくるか分からないザフトから守っているんだがな。それでも、やはりMSというのは本当にすごいモノだそうだな」
「ええ、僕はよく分かりませんが、この戦争、ザフトが優勢でいる理由はMSにあると思います。初戦で数に勝る地球軍を圧倒することができたのも、MSでしょう」
 ニュース映像を観て前からなんとなくそう思っていたことを簡単に説明したのだが、
「キミはよく知っているな。だが、あのありさまだ」
 司令官室に着くなり、モニターにデブリと化したヘリオポリスの残骸を見ながら悲しげに言い放った。
「ここなら大丈夫と、これで戦局を変えようと俺達は必死で頑張った。部門によっては徹夜が続いた時もある。だがあれだ!こんなことでは何の意味もないではないか!」
「・・・・・」
 相手の声に圧倒され、僕は声を出すことができなかった。

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スターリングラードの戦い 突入1

 僕の名前は「ソコロフ」。ロシア系の民族だ。子供の時からの夢である靴職人を目指し、そして自分の家を靴屋にしようと考えていた。だが、その夢はあっさりと砕かれた。まさか、こんなところまでジオン軍が攻めてくるとは思っていなかった。街が戦乱に巻き込まれること察知したのか、地球連邦軍の軍部は僕たちを招集した。スターリングラードは今は廃墟と化し、もうすぐジオンに占領されそうだ。それでも僕は戦い続ける。絶対に守ってみせる!
 少し眠っていたのだろうか、入隊する時の意気込みのような感覚がする夢を見た。
「おい、ソコロフ。いつまで寝ているんだ!」
(やばい。本当に寝ていたのか)
「まだ18歳で、まともな訓練をあまり受けずに戦場に投入したのも悪かったが、悪いが俺はぐうぐう寝ている奴は地球から追い出す主義でな」
「・・・・・」
「いまは作戦行動開始まで時間がないだ。勝手に寝るな」
「あ、申し訳ありません。以後、気をつけます」
 そう言ったら、タリコフ軍曹が燃えているスターリングラードを眺めながら何かつぶやいた。
「以後か・・・・・俺たちはその“以後気をつけられる”ほど生きられるのか分からないな・・・」
 そう、僕たちはこれからスターリングラードに突入するのだ。ジオンの侵略からスターリングラードを守り、そして僕の夢を取り戻すのだ。

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職業 鉄道員
趣味 ガンダム・ 旅行・鉄道

好きなアニメ ガンダム系
好きな映画 プライベートライアン ブラックホークダウン
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