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第一部 始まりの季節

 桜が深々と舞っていた。春の訪れを待っていたかのように・・・・・・。どんなものも包み込み、俺でさえもつい見とれてしまうほどだった。
「けーいーすーけ!」
 そんな俺を現実に引き戻したのは、俺の幼馴染の「坂井優美(さかい ゆみ)」だった。
「何ボサッとしてるのよ。今日から新学年なんだから、少しはシャキッとしなさい!」
 景気づけに背中を思いっきり叩かれた。鈍い音が体中に響いた。
 そう。俺、緒方啓介(おがた けいすけ)は、今年の春から転入した明僑学園の2年生として通い始めるのだ。
「いててて・・・・・・ったく、あんまり優美は昔から変わらないな。進歩してないというか・・・・・・って、うわっ!」
 ドスン!、とまた鈍い音がした。今度は頭だ。
「なによそれ!まるでアタシがまだ子供みたいって言ってるのと変わらないじゃない!」
 いや、その通りだろう、と言いかけたが、墓穴を掘ってしまうことに気づいた。
「もう、先行くからね!」
 驚いた俺の顔を横目に、優美はズンズン先に進んでしまった。
「・・・・・・転校生で右も左も分からないっていうのに、その扱いはなんだよ・・・・・・」
 初日からこうなるとは思わなかった。
「あ、お兄ちゃんいた」
 途方に暮れていると、後ろから声が聞こえた。振り向いてみると、俺の妹がいた。
「どこ行ってたの?探したんだよ」
「未菜か・・・・・・。俺は自分の夢を探す旅に出ていたのだ」
「あれ?優美姉は?一緒にいなかったの?」
 華麗なるスルー。お兄ちゃんは悲しいぞ。
 俺の妹の緒方未菜(おがた みな)である。とは言っても、血の繋がらない兄妹ではあるが。
「・・・・・・置いてきぼりになった」
「また優美姉にちょっかいだしたの?」
 相変わらずすぐに分かるやつだ。まあ、伊達に俺の妹をやってるわけじゃないが。
「ちょっかい出したっていうか、“昔とあまり変わらないな”って言ったら勘違いされた」
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theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

プロフィール

Author:すけさん
ご覧いただきありがとうございます。

職業 鉄道員
趣味 ガンダム・ 旅行・鉄道

好きなアニメ ガンダム系
好きな映画 プライベートライアン ブラックホークダウン
好きな音楽 ポルノグラフィティ・いきものがかり

などなど

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